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2017年5月28日 (日)

SIGMA SD14 / MACRO 50mm F2.8 EX DG

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2009年10月からSIGMA DP1sを使い始め、2015年4月よりいろいろなコンバージョンレンズを取り付けて、広角から中望遠までの画角で撮影することを試行してきた。SIGMA DP1sにはもともと専用のコンバージョンレンズはなく、他のデジタルカメラや往年のフィルムカメラのために作られた製品を流用するため、様々な収差やケラレが生じ、トリミングで除外しながら、完成させてきた。
2015年9月よりinstagramを始め、同じ頃よりフォトコンテストに出品するようになり、自己表現やコミュニケーションの手段として写真にかかわるようになってきた。求められる写真の品質を得るために、2016年4月にSIGMA DP2を入手して、DP1sとの二台持ちで撮影してきた。
ちなみに、蛇腹の液晶フードや「望遠天狗」FT-80を取り付けたDP、ブラケットで連結された二台のDPは、カメラに興味がある人もなさそうな人も、目に留まるらしく、「それは何というカメラか」とよく声をかけられた。
今回、4月にSIGMA SD14を中古で購入し、父親から譲り受けて一時使っていたNikon F(その後、姪に譲渡)以来、久しぶりに一眼レフを使い始めた。デジタルでは初めてである。理由は、技術向上のために5月から通い始めた写真教室の受講条件が、一眼レフもしくはミラーレス一眼所持となっていたからである。SIGMA DP1s、DP2を使い続けたかったので、一眼カメラを超広角、望遠、マクロ専用機と位置づけ、同じFoveon X3 Fx17-78-F13 Image Sensorを使用したSIGMA SD14とし、まずはDP3 Merrillの中望遠マクロレンズに近い、SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DGを併せてオークションで落札した。いわゆる三台持ちである。SD15ではなくSD14にしたのは、シグマ社インタビューで述べられている独特の発色に興味を惹かれたからである。
 
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SD14 / MACRO 50mm F2.8 EX DG
 
MACRO 50mm F2.8 EX DGの標準フード(LH550-02)が落札品には付いていなかったので、別途、購入したが、フルサイズセンサーでの画角を想定しているためか、あるいは近接撮影時のワーキングディスタンスを考慮したためか、SD14に装着した際の、35mm判相当で焦点距離85mmの画角からみると、遮光範囲が不足しているように感じられた。DP1s、DP2の資産を活かすため、八仙堂 ステップダウンリング 55→46mmと、望遠レンズ用フード ねじ込み式 φ46mm 黒色を購入した。SIGMA カメラ用UVフィルター DG UV 46mmを介すると、撮像素子からフード先端までが18.8cmになり、最短撮影距離と同じになった。
以下、SD14とMACRO 50mm F2.8 EX DGによる作例を示す。
 
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定点撮影
 
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DP1s、DP2、SD14の三台を比較すると、DP2がニュートラルで、DP1sがやや緑色、SD14がやや黄色が強く出る傾向がある。SD14は暖かみのある発色で、シグマ社のインタビューにあるように、コダクロームを好きな人が好みそうな画である。

2017年4月19日 (水)

SIGMA DP2 テレコンバージョン(その2)

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SIGMA DP1sとDP2をそれぞれ単体で、あるいはNikon ブラケット SK-7に固定して二台持ちで撮影をしてきたが、幅が230mmとかさばることと、左側に付けたカメラのシャッターボタンが押しづらいこともあり、新たにエツミ縦位置L型ブラケット ミニ E6276を購入して、固定方法を変更した。二台が縦位置と横位置になるが、持ち替えは容易で、保持やシャッターボタンの操作も通常に行える。幅も195mm、重量750gになり、持ち運びもしやすくなった。
またSIGMA テレコンバージョンレンズFT-80の台座が破損してからは、FT-80を左手で支えつつ撮影していたが、不安定であり落下の危険もあるため、八仙堂 ステップダウンリング 40.5→39mmの内径をヤスリで削り、FT-80に叩き込んだ。リアレンズキャップとして使用していた八仙堂 カブセ式 レンズキャップ 外径38~39mm用 黒色は、フード先端のキャップとして適合したので、フロント側に用途を変えた。リアレンズキャップは、樹脂製レンズフロントキャップ Φ43mmが適合した。ステップダウンリング 40.5→39mmと46→40.5mm、保護リング Φ46mm 2個を挿入してFT-80をフードアダプターに取り付けた状態が、周辺減光やケラレの少ない位置となるが、周辺にはかなりの範囲、像面湾曲収差がみられる。
 
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DP2(左)/DP1s(右)/ブラケットE6276、FT-80
 
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DP2/FT-80(90mm相当)、以下同
 
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2016年6月25日 (土)

SIGMA DP2 テレコンバージョン

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SIGMA DP1sとSIGMA テレコンバージョンレンズFT-80を組み合わせて、35㎜版換算で焦点距離90㎜相当の画角で撮影を重ね、概ね要領もつかめてきた。しかし撮像範囲のうちケラレのない部分でトリミングするため、200万画素程度になり、Foveon X3センサーゆえ3倍の画素の解像力を持っていると仮定しても、六切サイズ以上のプリントは厳しい。PCのディスプレイで観ている時にはそこまで意識しなかったが、フォトコンテストへの出品をするようになってから、限界を感じてきた。
DP、dpシリーズを使っている人に多い「複数台持ち」には随分と躊躇してきたが、今年4月に思い切ってDP2をヤフオク!で落札し、二台持ちを始めた。保持した感覚でDP1sと区別できるよう、グリップはflipbac カメラグリップG1 を取り付けた。今までのレベラーでは縦位置の水平取りが出来なかったことから、新たにUN VHSレベラー 縦横自在 を追加し、手振れは望遠で起きやすいことから、DP1sに付けていた液晶フードをDP2に付け替え、DP1s用に Velbon ルーペ付き液晶フード MG-2.5F を購入した。
DP1sとDP2を同時に使い始めると、DP1sの撮影頻度がかなり減った。DP2の焦点距離41mmの画角が合うシーンが多いことと、それと同じくらい、FT-80を使った焦点距離90mm相当の画角を使うことが多いためである。FT-80は当初、DP1sで使用していたときと同じくNikon ブラケット SK-7をベースとして使い、FT-80取り付け座を固定して使用していた。ところが、DP1sのときからの疲労が蓄積したためか、取り付け座のヒンジが突然、破損してしまった。
 
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破損したFT-80の取付座(本体と分離後)
 
FT-80のCANON AUTOBOY 2用の取り付け座は、3本のビスで本体に固定されていた。取り付け座を取り外し、本体のみで使用するため、リアレンズキャップとして、八仙堂 カブセ式 レンズキャップ 外径38~39mm用 黒色 を購入した。またFT-80本体とフードアダプターとの間の距離で周辺減光やケラレが変化するため、それらが生じにくい位置関係を見極め、結果的にステップダウンリング 46→40.5mm保護リング Φ46mm 3個を挿入した状態で、FT-80を手で支えながら使用することにした。
 
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FT-80本体とレンズキャップ
 
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DP2(左)とDP1s(右)ブラケットSK-7に固定
 
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DP2(右)とDP1s(左)ブラケットSK-7に固定
 
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DP2+FT-80
 
FT-80はDP2と組み合わせると、35㎜版換算で焦点距離90㎜相当になり、周辺に像面湾曲と光量低下があるが、ケラレはないため、概ね撮像範囲の全てを使うことが出来る。DP2とDP1sをブラケットSK-7に固定すると幅230mm、重量760gとなるが、却ってその大きさと重さがある方が、保持しやすく安定する。左側に付けるDP1sの操作時は、右掌を手前に向け、掌でブラケットを支え、中指でシャッターボタンを押すようにする(しかない)。FT-80をDP2で使用する際は、左前腕でブラケットの重さを支えつつFT-80を左手で把持するような構え方になる。
 
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DP1s(28mm)
 
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DP2(41mm)
 
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DP2+FT-80(90mm)
 

2015年8月23日 (日)

SIGMA DP1s テレコンバージョン(その6)

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前回あたりで、DP1sにコンバージョンレンズを取り付け、標準から中望遠の撮影をする試みは一区切りつけることにしていた。ところがオークションで珍しくSIGMA テレコンバージョンレンズFT-80(CANON AUTOBOY 2用)が出品されていたので落札し、試行錯誤が再開することになった。FT-80は、SIGMAの35㎜コンパクトフィルムカメラ第一号機であるAF35D-TF用に開発され、標準レンズの焦点距離36mmを2.2倍の80mmに変換するレンズである。CanonやNikonのコンパクトカメラ用にも取り付け座を変えて製品化された。レンズ構成は9群11枚で、長さが100mmもあり、”望遠天狗”の愛称が付けられた。SIGMAのFacebookページにも、AF35D-TFとFT-80の記事があり、後のDP/dpシリーズにつながるDNAを持った製品というコメントがされている。FT-80のレンズ口径は小さく筐体が細長いため、視野の中心部以外は大きくケラレが出そうに思えるが、36mmの広角レンズに取り付けて35mmフィルムに結像することから、DP1sに組み合わせて実用性を探りたいと考えていた。
FT-80は、カメラの三脚穴に取り付け座の固定ネジをねじ込み、上部固定フックをファインダーに引っかけることで取り付けるのであるが、当然ながらCanon AUTOBOY 2とDP1sは、三脚穴の位置もボデーの大きさも違い、そのままでは位置が合わない。Nikon ブラケット SK-7をベースとして使い、FT-80取り付け座の固定ネジを、ETSUMI ブラケット用止ネジ II E-6598に交換し、ETSUMI 止ネジアダプターII S E-6661で固定した。また上部固定フックを掛けるために、コンパクトフラッシュサイズのSDカードアダプター収納ケース留め具部分を切り出して、UN リバーサルレベラー UNX-5687に両面テープで固定した。
DP1sとSIGMA フードアダプター HA-11、FT-80の位置を調整し、ファインダーで確認したところ、なんと倒立像となっていた。つまり通常のコンバージョンレンズと異なり、ケプラー式光学系になっていると思われる。35㎜コンパクトフィルムカメラでは、レンズと別にファインダーがあるため、倒立像であってもファインダーの見え方に変化はなく、撮影画像もプリントアウトして逆さまにすればよいので概ね支障はなかったのであろう。FT-80の取扱説明書には、デート機構付きカメラでは日付が倒立して写し込まれると注意書きがある。
有効視野は下の写真のようにかなり広いが、像面湾曲がみられ、またリング状の光量低下がみられた。八仙堂 保護リング Φ46mmをHA11の前部に使用すると、像面湾曲は軽減し、リング状の光量低下も確認出来なくなった。
 
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DP1s HA-11 FT-80
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DP1s HA-11 PR FT-80
 
FT-80は通常のコンバージョンレンズと異なり、ピント調整リングがあり、目測で距離目盛かゾーンフォーカスマーク(2m、2.7m、5m、∞)に合わせ、カメラのオートフォーカス機構を補完する仕様になっている。DP1sに取り付けた場合、概ね∞で合焦するが、近距離撮影の場合は2mの位置に合わせる必要がある。なお下の画像のように、∞で僅かな樽型、2mで僅かな糸巻き型の歪曲収差がみられるが補正を要するほどではない。
FT-80は2.2倍であるため、35㎜版換算で焦点距離28㎜相当のレンズに取り付けると、焦点距離は約62㎜となる。ケラレのない視野で3:2比のままトリミングした場合、66%程度になり、焦点距離は90㎜相当になる。dp3 Quattro + FT-1201と同等の画角になる。
 
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距離目盛∞
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距離目盛2m
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FT-80は取り付け座にヒンジが付いているため、使用しないときは、上部固定フックを外し下方へ倒して通常撮影を行う仕様になっている。レンズ後玉が露出するため、Kenko フィルターキャップ 52mm C-PL(W)用を加工し、取り付け座突起嵌合部を切り取って保護キャップとした。
また倒立像でのフレーミングは難しく、これを補うため、コンパクトフラッシュサイズのSDカードアダプター収納ケース蓋を利用し、フレームガイドを作成し、レベラーに両面テープで取り付けた。
 
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これまでの試行の結果から、実際の撮影時の手間も考えて、コンバージョンレンズの組み合わせを決めた。ブログではアップロード出来る画像容量に制限があったため、長辺を1280ピクセルにサイズ変更して掲載していたが、まとめとしてサイズ変更していない画像を「SIGMA DP1s 疑似dp#化」に掲載する。AUTO-7用レンズの画像はGIMPによる歪曲収差の補正を行い、TELE/AUTO-7とFT-80はケラレを取り除く範囲でトリミングしている。

2015年7月15日 (水)

SIGMA DP1s テレコンバージョン(その5)

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DP1sに液晶モニター用フードを取り付けると、通常のストラップではフードが身体に触れるため、持ち運びや取り回しには適さない。ボデー底面の三脚穴に取り付けるETSUMI スナップバンドE-417を使用していたが、三脚への着脱が手間取るため、別の用途で購入していたNikon ブラケットSK-7を使用し、スナップバンドを取り付けたSK-7の止めネジに、ETSUMI 止めネジアダプターS E-523(リンク先は後継品)を取り付けて固定した。SK-7のブラケット本体や止めネジに左手の指が掛けやすく、ブラケット端に頬をしっかり当てることが出来るので、安定した三点支持が出来るようになった。

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SK-7 + E-417 + E-523 (見えやすいよう、カメラを上下逆にしている)

DP1sにテレコンバージョンレンズACTAR AUX. TELEPHOTO LENS FOR AUTO-7(以下、TELE/AUTO-7)を装着した際の像面湾曲は、保護リングによってTELE/AUTO-7の後玉レンズとDP1sの前玉レンズの距離を延長することで、かなり軽減したが、糸巻型の歪曲収差は殆ど変化なかった。写真編集ソフトで歪曲収差の補正を試みる傍ら、コンバージョンレンズの探索も続けた。

SIGMA dp0 Quattroが2015年7月10日に発売になることが告示された。dpのバリエーションやアクセサリーをヒントに、DP1sの機能拡充を図ってきたので、35mm版換算で21mm相当の画角を生むコンバージョンレンズのことが頭に浮かんだ。0.75倍の、Nikon NH-WM75Ricoh GW-3が、DP1 merrillでの装着レポートも出ており、適合する可能性が高いと思われたが、DP1sを使っていて、さらに広角側の必要性をあまり感じないため、1万円以上の出費をかけることにためらいもあった。

FUJICA AUTO-7用のテレコンバージョンレンズで得たノウハウを生かせるかもしれないと考え、FUJICA AUTO-7用のワイドコンバージョンレンズAUX. WIDEANGLE LENS FOR AUTO-7(以下、WIDE/AUTO-7)をヤフオク!で落札した。メーカーは不明であるが、TELE/AUTO-7と外観の意匠は酷似しており、写りも近いものがあるので、同じメーカーではないかと思われる。DP1sにHA-11を介して接続すると、TELE/AUTO-7と同様な像面湾曲がみられ、樽型の歪曲収差もみられる。HA-11とWIDE/AUTO-7の間に、八仙堂 保護リング Φ46mmを入れて接続すると、TELE/AUTO-7と同様に、像面歪曲がかなり軽減するが、歪曲収差は殆ど変化しない。倍率は0.88倍で、画角は35mm版換算で24mm相当になる。

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DP1s

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DP1s WIDE/AUTO-7

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DP1s WIDE/AUTO-7 +PR

FUJICA AUTO-7は38mm F2.8のレンズを搭載しているが、後継機種であるFUJI AUTO-8QDは35mm F3.5のレンズとなっている。FUJI AUTO-8QD用にもコンバージョンレンズが発売されており、AUTO-7用より広角向けに設計されていると期待して、Y.I.C. AUX. TELEPHOTO FOR AUTO-8QD(以下、TELE/AUTO-8)をヤフオク!で落札した。Y.I.C.は、吉田産業株式会社の英語頭文字であり、当時すでにRAYNOXブランドでビデオカメラ用のコンバージョンレンズを発売していたと思われるが、製品の箱や取扱説明書にはどこにもRAYNOXの文字はない。

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左より、WIDE/AUTO-7、TELE/AUTO-7、TELE/AUTO-8

TELE/AUTO-8の取扱説明書には、1.45倍であり、50.75mmの焦点距離になると書かれているが、DP1sにHA-11を介して接続すると、下記の作例でも分かるように、1.3倍と推定したTELE/AUTO-7と画角は殆ど同じである。四隅のケラレは、後ろ玉レンズのスリガラス加工部分によるものである。像面湾曲は、TELE/AUTO-8とHA-11の間に保護リングを挿入すると、逆に悪化する。TELE/AUTO-7で保護リングを使用し像面湾曲を軽減した状態と比べても、TELE/AUTO-8の直接接続の方が像面湾曲は少なく、糸巻型の歪曲収差もわずかながら少ない。

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DP1s

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TELE/AUTO-7 +PR

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TELE/AUTO-8

各コンバージョンレンズの歪曲収差は、写真編集ソフトで、画角は若干狭くなるが補正が可能である。GIMP(2.8.14)では、メニューのフィルター>変形>レンズ補正で、パラメーター(中央部、周辺部)を入力して実行する。下記はブロックの壁面を撮影した画像と、GIMPによって、WIDE/AUTO-7(-8、0)、TELE/AUTO-7(0、18)、TELE/AUTO-8(0、14)で補正した画像の比較である。

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DP1s

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WIDE/AUTO-7 +PR

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WIDE/AUTO-7 +PR 補正

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TELE/AUTO-7 +PR

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TELE/AUTO-7 +PR 補正

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TELE/AUTO-8

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TELE/AUTO-8 補正

歪曲収差はきれいに補正されるものの、一枚ずつ処理を行うと手間も時間もかかる。GIMPのBatch modeやScript-Fuを使用すれば複数の画像を一括処理できるはずだが、修得にはまだまだ時間がかかりそうである。

2015年6月 7日 (日)

SIGMA DP1s テレコンバージョン(その4)

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DP1sに、アダプタHA-11を介してテレコンバージョンレンズACTAR AUX. TELEPHOTO LENS FOR AUTO-7(以下、TELE/AUTO-7)を装着した場合、周辺部の収差がかなりみられる。この収差は、像が流れたり、滲んだりしておらず、中心部と周辺部に距離の違う被写体を撮影した場合、両方とも結像したりするので、おそらく像面湾曲であろうと思われる。さらに糸巻型の歪曲収差も生じる。
TC-E2の接続において、TC-E2の後玉レンズとDP1sの前玉レンズの距離を短縮した際、無限遠のポイントがずれたことから、TELE/AUTO-7でもレンズ間の距離を変えることで、像面湾曲を軽減できるのではないかと考えた。既に購入していたステップダウンリングや紙でリングを作り、重ね合わせ試行した結果、HA-11にTELE/AUTO-7を直付けした状態から、3-4㎜以上離すことにより、像面湾曲が軽減することが分かった。距離を長く取れば取るほど、軽減効果が大きくなるわけでもないので、八仙堂 保護リング Φ46mmを一つ購入して、HA-11とTELE/AUTO-7の間に挿入した。4mmの延長となる。

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DP1s HA-11 PR46mm TELE/AUTO-7
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DP1s
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DP1s TELE/AUTO-7
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DP1s TELE/AUTO-7 + PR

像面歪曲の範囲や程度は、TELE/AUTO-7を回転させると変動することから、HA-11の取付位置(角度)も選択する必要がある。個体によって異なると思うが、具体的には、HA-11の表示が下にくるようにDP1sに装着し、TELE/AUTO-7のACTARの表示が右側にくる位置が、全体的に像面歪曲が少ない状態になった。DP1sのレンズ光軸とTELE/AUTO-7の光軸が完全には一致していないのかもしれない。しかし強い収差が辺縁に追いやられ、視野四角のケラレを含めてトリミングすると、dp2と同程度の、焦点距離45mm(35mm判換算値)相当の画角は、概ね実用的に使えるようになった。

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なお保護リングを一つ取り付けた状態では、マニュアルフォーカス時のスケールバーで∞マークから2ポイント近距離側のところが無限遠となった。ただし等倍以上に拡大してやっと分かる程度なので、あまり意識しなくてもいいかもしれない。

2015年5月22日 (金)

SIGMA DP1s テレコンバージョン(その3)

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TC-E2の使用感を改善する傍ら、よりケラレのないテレコンバージョンレンズを探すうちに、コンパクトデジタルカメラの小さなセンサー向けに作られたレンズよりも、フルサイズセンサーと同じ35mmフィルムカメラ向けに作られたレンズの方が、広いイメージサークルで結像するのではないかと考えた。さらにズームレンズの望遠端を伸ばす用途ではなく、標準か広角レンズ用に設計されているものが理想である。1980年代前半に、当時の主流であった焦点距離38mm位のレンズをもつオートフォーカスカメラ向けにコンバージョンレンズが多く作られており、ネットオークションでも数百円から千数百円で出品されていた。キャノンやコニカ、富士フィルムのカメラ向けに多数のメーカーから販売されていたが、外観をみると殆どがOEMであり、主にZykkorの製品と思われる。フィルター径46mmのFUJICA AUTO-7用に作られた、ACTAR AUX. TELEPHOTO LENS FOR AUTO-7をヤフオクで落札した。

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DP1s HA-11 TELE/AUTO-7

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DP1s

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DP1s TELE/AUTO-7

倍率の記載がないが、撮影画像からみると、1.3倍で焦点距離37mm(35mm判換算値)相当と思われる。四角がわずかにケラレているが、それよりも周辺の収差の方が気になる。収差が無視できるほどの視野に限定すると、各辺1/2程度の大きさになり、1.3倍の倍率と掛け合わせると、2.6倍の焦点距離75mm(35mm判換算値)相当になる。ボケ味はそれほど期待できないが、dp3と同程度の画角になる。収差を許容すれば、各辺4/5程度でトリミングすると、1.6倍の焦点距離45mm(35mm判換算値)相当になり、dp2と同程度の画角になる。

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DP1s TELE/AUTO-7 1/2トリミング
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DP1s TELE/AUTO-7 1/2トリミング

1/2までのトリミングを前提とすれば、カメラの大きさ、重量とのバランスもよく、このレンズを携帯するだけで、焦点距離28㎜から75mm(35mm判換算値)までの画角をカバーできるので都合がよい。しかし如何せん30年前のオールドレンズであり、標準のレンズやTC-E2と比べると、少し眠たい感じの画質である。

2015年5月21日 (木)

SIGMA DP1s テレコンバージョン(その2)

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SIGMA DP1sにTC-E2を付け、中望遠画角での撮影を始めてみて、いくつかの課題が分かり、試行錯誤をしている。

望遠気味になり、レンズ枚数も増えるためか、フレアやゴーストが出やすい。八仙堂 望遠レンズ用フード ねじ込み式 φ62mmを購入して装着した。DP1sとTC-E2の組み合わせでは、焦点距離がおおよそ112mm(35mm判換算値)の画角でトリミングしており、このフードは、焦点距離が80mm以上(35mm判換算値)であれば影響は出ないはずであったが、装着してみると、わずかに有効視野が狭くなった。
少しでも有効視野は広く確保したいし、SIGMA フードアダプター HA-11に、八仙堂 ステップダウンリング 46→28mmを付けた状態では、標準のレンズで四角にわずかケラレが生じることも解決したかった。既に購入していたステップダウンリング 46→37mmに、新たに購入したステップダウンリング 37→28mmを逆向きに取り付け、DP1sのレンズ前玉とステップダウンリングやTC-E2のレンズ後玉を、3mm程度近づけた。
(注:このような取付け方をする人はあまりいないと思うが、レンズとリングの締める方向が逆になる。また購入したステップダウンリング 37→28mmの37mmネジリングが、TC-E2の後玉レンズ外筒と干渉するため、ネジリングを削る必要があった。新規に購入するのであれば、ステップダウンリング 46→43mmと43→28mmの組み合わせの方がよい。)

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DP1s HA-11 SDR46→37+37→28mm TC-E2 望遠用フード

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DP1s(2015/4/18記事と同じ位置で撮影、以下同)

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DP1s TC-E2(2015/4/18記事と比較してケラレ減少)

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DP1s TC-E2 フード

DP1s標準状態でのケラレはなくなり、TC-E2装着での有効視野も若干広がった。驚いたことにTC-E2装着での無限遠のポイントが変わり、マニュアルフォーカス時のスケールバーで1mのところが無限遠となった。実はステップダウンリング 46→28mmにTC-E2を付けた時も、無限遠のポイントがスケールバーの∞からずれていたのだが、ずれが大きくなかったため気づいていなかった。最短撮影距離も、1mから1.36mになった。オートフォーカスでの合焦は問題ない。

2015年4月18日 (土)

SIGMA DP1s テレコンバージョン

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SIGMA DP1sを使い始めてから、写真は、ほぼこの1台とスマートフォンで撮影している。35mm判換算で広角28㎜相当の画角は、景色を見たときに目に入るものが、おおよそ捉えられるので、旅行などの記録写真の撮影には効率がよい。その場所の雰囲気も、写真から感じ取ることが出来る。反面、ある被写体に注目して撮影したときには、それ以外のものも写り込んでしまうので、散漫な、何を写したかったのか分からない写真となってしまう。
だんだんと28㎜相当の画角の1/2-1/3くらい、焦点距離でいえば、70mm-90mm相当の中望遠で、景色を切り取って撮影したいと感じる頻度が高くなり、75mm相当のSIGMA dp3への興味も強くなってきた。LVF-01を見て液晶ビューファインダーを付けたいと思ったように、DP1sでdp3並みの中望遠化ができないか、フロントコンバージョンレンズについて検討した。
テレコンバージョンレンズは通常、ズームレンズの望遠側で使用するものであり、広角側ではケラレが生じる。ケラレは避けられないものと割り切り、トリミングする前提で、中望遠に近いボケ味があり、ケラレや視野周辺の流れが少ないレンズを探した。ボケ味はコンバージョンレンズの倍率が主に関係するが、ケラレや視野周辺の流れは、さらにレンズの前玉・後玉の径、レンズの長さ、後玉とカメラレンズ前面との距離、撮像素子の大きさ等が複合して発生するため、結果は装着してみないと分からないようである。
Nikon テレコンバーター TC-E2 をオークションで購入し、SIGMA フードアダプター HA-11に、八仙堂 ステップダウンリング 46→28mmを介して接続した。焦点距離のみを考えれば、同じNikonであればTC-E3EDが84mm相当になるので中望遠として適当だが、ケラレも大きく、有効視野がわずかになる。TC-E15EDは後玉レンズとの距離があるため取付に加工が必要であり、TC-E17EDは入手困難、高価でかつDP1sの2.5倍もの重量があること、何よりも焦点距離が42mmや48mm相当では、ボケ味が不足するかもしれないと考えて、TC-E2を選択した。

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DP1s HA-11 SDR46→28mm TC-E2

もともとTC-E2は、撮像素子が2/3-1/2.7型のNikon COOLPIX用で、DP1sのAPS-C撮像素子の一部にしか結像しないことが想定されたが、ケラレのない範囲の殆どは、流れのない画像が得られた。実際の撮影画像は以下のとおりである。

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DP1s

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DP1s TC-E2

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DP1s TC-E2 トリミング

ケラレや周辺の流れのため、円形で視野の約1/2の面積が有効となり、元のサイズ比で最小限のトリミングをすると、辺は1/2の長さとなる。TC-E2の倍率は2倍であるため、画角は35mm判換算で28mm相当の1/4程度となる。焦点距離では112mm相当の中望遠レンズになる。もう少し広い画角が欲しかったが、DP2 Merrillやdp2 Quattro並みのボケ味を活かした撮影が可能になった。

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視野が円形であることは、フレーミングが難しい反面、トリミングで横位置にも縦位置にも出来る。撮像素子の2/3型相当の範囲を使い、画素数は465万画素から116万画素(Foveon X3の表記ではその3倍)に減ってしまうが、SIGMAとNikonのレンズの組み合わせによって、Foveon X3らしい解像感は保たれていると思う。
気になる現象として、絞り開放(F4.0)で写した場合(曇天)で、緑かぶれが強く発生することがあったが、SIGMA Photo Proでグリーンのフリンジ除去を行うと、かなり取り除くことができた。

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フリンジ除去前

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フリンジ除去後

蛇足:8mmビデオ用に使っていた、ワイドコンバージョンレンズ SONY VCL-0637H 0.6xを装着してみた。35mm判換算で17mm相当(対角画角104度)の超広角にはなったが、中心部以外は著しく流れている。元々のレンズ(28㎜相当)の画角範囲も流れており、実用にはならなかった。使っていたDigtal8規格のDCR-TRV310Kは、撮像素子が1/4型であり、DP1sのAPS-C撮像素子との面積の違いが大きすぎるためと思われる。

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2015年3月 8日 (日)

SIGMA DP1s 液晶ビューファインダー構成

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SIGMA DP1sを2009年から使い始め、5年が経過したが、多くのSIGMAカメラユーザーが経験しているように、時折、目を見張るようなショットが撮れる時もあるものの、全体的には未だに使いこなせていないと感じる。それゆえ、飽きずに使い続けられるし、不完全なハードウェアを改善していく楽しみがある。

2010年11月 レンズキャップの取り忘れで沈胴式のレンズが伸長せず、起動に手間取ることを防ぐため、最初に付けた部品が自動開閉式レンズキャップである。

JJC Auto Lens Cap for SIGMA DP1/DP1s/DP2/DP1x/DP2x ALC-2 (リンクサイトには当該型式は掲載終了)

2012年9月 35mm換算で28㎜の広角レンズであり、水平位置がきちんと取れないことが多いため、水準器を付けた。

UN リバーサルレベラー UNX-5687 (リンクサイトには後継品のUNX-5688を掲載)

2014年11月 真四角の滑りやすいボディで、ホールディングに不安を感じることが多いため、グリップを取り付けた。

flipbac カメラグリップG2

液晶モニターは、2.5"の23万ドットで、小さく、精細ではない上、日中の晴天時は映像が殆ど視認できない。遮光のための液晶フードも販売されているが、そのためだけに速写性や携帯性が犠牲になるので、購入は躊躇していた。
SIGMA dp Quattroが発売され、アクセサリーの一つとして、2014年12月、LCD ビューファインダー LVF-01が発売され、レビューに、液晶画面の見やすさに加え、三点支持によってホールディングが安定することが書かれていた。何とか同じような部品がないかネットで探したが、液晶モニターのサイズは世代交代しており、汎用品の液晶ビューファインダーは、3"以上を対象にしたものばかりとなっていた。ところがプロ用撮影機材のショップで、1.8"から2.5"の古い一眼レフ用の液晶モニターフード(蛇腹式!)と専用マグニファイヤー(倍率4倍!)が、新品在庫処分でほぼ半額で売られていた。

CAMERA BELLOWS デジタルカメラ液晶モニター用フード 2.5"(6.3cm) CBDSS4
CAMERA BELLOWS デジタルカメラモニターフード用マグニファイヤーL-2(2"、2.25"、2.5"用) CBL-2


デジカメWatchでの紹介記事

2015年2月 購入して実際に取り付けてみると、確かに晴天下でも液晶画面は良く見え、老眼の入ってきた眼でも、マグニファイヤーを付けると画面全体を拡大して見ることが出来た(画素の粗さが際立って見える点はご愛嬌)。しかしマグニファイヤーのレンズが、ほぼむき出し状態なので、明るいところでは、外光に照らされた自分自身の瞳が液晶画面に反射してはっきり見えてしまい、逆に映像に集中出来ない。またマグニファイヤーにも接眼できないので、三点支持にならない。これを解決するため、アイカップを探した結果、マグニファイヤーのレンズ径が22.5mmであり、ニコンファインダー(丸窓)22mm径(19mm径のシリーズもある)と近いことから、22mm径用の接眼目当てを購入し、接着剤で取り付けた。

Nikon 接眼目当て DK-19

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この記事に書いた全ての部品を取り付けた状態(常時使用)

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持ち運ぶときはフードを畳むことも可能

蛇腹式フードがレトロだが、カメラを顔に近い位置で持つことになり、肘や脇が閉じた状態でカメラを支えることが出来る。接眼することで、両手と顔で三点支持になることと、左手の親指は、ちょうど蛇腹フード下部の付け根辺りに当てることが出来るので、指が自然に開いた状態となり、ホールディングの安定性が飛躍的に向上した。デメリットは、人混みで頭越しに撮影したり、ローアングルで被写体を捉えるときは、液晶画面が確認できないことである。蛇腹式フードはマジックテープで固定されているだけなので、どうしても液晶画面の直視確認が必要なときは、外すことも出来る。
Foveon X3センサーは、解像感に優れる反面、低照度に強くないことと、DPは手振れ補正機構がないことから、手振れが作品の成否に大きな影響を与える。最近は三脚を使用する頻度が多くなってきていたが、液晶ビューファインダー取付後は、再び手持ちで撮影することが多くなりそうである。