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2016年11月

2016年11月17日 (木)

Gakken Pinhole Camera

Fh000031
 
トイカメラや廉価版カメラは、固定焦点で、絞りやシャッタースピードも固定であり、レンズも単玉や2枚玉で、撮影できる条件は限られている。それ故に失敗のない写真を撮ろうとする過程で、写真の原理がよく理解できる。よりカメラの原点に近いピンホールカメラでは、完全なパンフォーカスとなり絞りの機構もないため、写真の成否は、長時間露光に適した被写体とフィルムの選択、シャッタースピードの調節のみとなる。
Gakken Pinhole Cameraは、2003年12月に発売された「大人の科学マガジン Vol.3」の付録であり、35mmフィルムを使用することが出来る。ヤフオク!で付録のカメラのみ出品されていたので落札した。ピンホールからフィルム面までの距離は標準で約64mmであり、ピンホール径は不明である。露光時間の目安は、ISO100で、晴れ2秒、うす曇り10秒、曇り20秒、室内12分となっており、カラーネガフィルムの相反則不軌による補正値と仮定すると、おおよそピンホール径は0.25mm、F=256と思われる。
 
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Gakken Pinhole Camera. 上部にレベラー、左側に目数段数計を取付
 
富士フィルムのデータシートより、カラーネガ、黒白フィルムの長時間露光時の露光補正(相反則不軌特性)を引用する(単位EV)。
 
シャッター速度(秒)         ~2        4        16        64        120~1000
SUPERIA Venus 800
・NATURA 1600                0       +2/3    +1+1/2   +2
SUPERIA PREMIUM 400
・SUPERIA X-TRA 400      0       +1/3    +2/3       +1
 
FUJICOLOR 100              0       +1/3      +1        +1+1/3
 
100 ACROS                     0        0          0          0           +1/2
 
上記をもとに下記露出表を作成した。
Exposure_table
露出は、スマートフォンのAndroidアプリ「LightMeter Free」を使用し、EV値を読み取って上記露出表に当てはめた。しかしながら適正露光にならない時があり、傾向もはっきりしない。以下の作例は、黒白写真はネオパン 100 ACROS、カラー写真は写ルンです シンプルエースに使われてるフィルム(フジカラー SUPERIA X-TRA 400と思われる)である。フジカラーCDでデジタル化している。
 
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定点撮影。曇り。画角は焦点距離64mm相当
 
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雨。長時間露光により道路上の自動車が消えている
 
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雨。建設中の高速道路
 
Fh000013
曇。長時間露光により川面のさざ波が消えている
 
Fh000015
夜間。露光時間40分。ヘッドライト、テールライト、踏切警報灯
 
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晴れ。午後の日差しを受けた渦巻き状の塀
 
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晴れ。積み上げられたコンテナ
 
Fh000025
晴れ。ガントリークレーン
 
おまけ
ピンホールを外した鏡筒の先端に、ビクセン アイルーペE-22(倍率5倍)のレンズを取り付け撮影した。40~50㎝の距離に合焦している。シャッタースピードは1/250秒。
 
Fh000032

2016年11月 9日 (水)

FUJI 望遠Bene(TELE Bene)(その2)

Fh000032_1280x852
 
FUJI 望遠Beneは、焦点距離35mm/F9.5と焦点距離55mm/F9.5のメニスカスレンズをパンフォーカスで使う設定となっているが、前回の記事で書いたように、フィルム感度ISO100/200の設定(実際は絞りF9.5)では無限遠にピントが合っていないように見える。フィルム感度ISO400の設定(実際は絞りF13.5)との比較撮影を行った。写真の中央に見えるビルまでの距離は約550mである。焦点距離の2000倍を無限遠とみなすと記載しているサイトもあるので、十分な距離である。フィルムは写ルンです シンプルエースに使われているもの(おそらくフジカラー SUPERIA X-TRA400)を使用した。フジカラーCDでデジタル化している。
 
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焦点距離35mm F9.5
 
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焦点距離35mm F13.5
 
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焦点距離55mm F9.5
 
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焦点距離55mm F13.5
 
F9.5ではやや露出過多になっているが、どちらの焦点距離においても、ビルや手前の戸建住宅にピントが合っておらず、F13.5に絞ることでピントが合っているように見える。やはりこのカメラは、高感度フィルムを使い、F13.5で撮影した方が良いと思われる。
同じ被写体を同時刻に撮影したため、焦点距離35mm/F9.5と焦点距離55mm/F9.5のレンズによって色味が異なることが分かった。レンズそのものによる違いか、ミラーが介在することによる違いかは分からない。
トップ及び以下の作例は、フジカラー NATURA 1600を使い、フィルム感度ISO400の設定(絞りF13.5)で撮影した。
 
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Fh000026
 
Fh000035_1

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