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2015年8月

2015年8月23日 (日)

SIGMA DP1s テレコンバージョン(その6)

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前回あたりで、DP1sにコンバージョンレンズを取り付け、標準から中望遠の撮影をする試みは一区切りつけることにしていた。ところがオークションで珍しくSIGMA テレコンバージョンレンズFT-80(CANON AUTOBOY 2用)が出品されていたので落札し、試行錯誤が再開することになった。FT-80は、SIGMAの35㎜コンパクトフィルムカメラ第一号機であるAF35D-TF用に開発され、標準レンズの焦点距離36mmを2.2倍の80mmに変換するレンズである。CanonやNikonのコンパクトカメラ用にも取り付け座を変えて製品化された。レンズ構成は9群11枚で、長さが100mmもあり、”望遠天狗”の愛称が付けられた。SIGMAのFacebookページにも、AF35D-TFとFT-80の記事があり、後のDP/dpシリーズにつながるDNAを持った製品というコメントがされている。FT-80のレンズ口径は小さく筐体が細長いため、視野の中心部以外は大きくケラレが出そうに思えるが、36mmの広角レンズに取り付けて35mmフィルムに結像することから、DP1sに組み合わせて実用性を探りたいと考えていた。
FT-80は、カメラの三脚穴に取り付け座の固定ネジをねじ込み、上部固定フックをファインダーに引っかけることで取り付けるのであるが、当然ながらCanon AUTOBOY 2とDP1sは、三脚穴の位置もボデーの大きさも違い、そのままでは位置が合わない。Nikon ブラケット SK-7をベースとして使い、FT-80取り付け座の固定ネジを、ETSUMI ブラケット用止ネジ II E-6598に交換し、ETSUMI 止ネジアダプターII S E-6661で固定した。また上部固定フックを掛けるために、コンパクトフラッシュサイズのSDカードアダプター収納ケース留め具部分を切り出して、UN リバーサルレベラー UNX-5687に両面テープで固定した。
DP1sとSIGMA フードアダプター HA-11、FT-80の位置を調整し、ファインダーで確認したところ、なんと倒立像となっていた。つまり通常のコンバージョンレンズと異なり、ケプラー式光学系になっていると思われる。35㎜コンパクトフィルムカメラでは、レンズと別にファインダーがあるため、倒立像であってもファインダーの見え方に変化はなく、撮影画像もプリントアウトして逆さまにすればよいので概ね支障はなかったのであろう。FT-80の取扱説明書には、デート機構付きカメラでは日付が倒立して写し込まれると注意書きがある。
有効視野は下の写真のようにかなり広いが、像面湾曲がみられ、またリング状の光量低下がみられた。八仙堂 保護リング Φ46mmをHA11の前部に使用すると、像面湾曲は軽減し、リング状の光量低下も確認出来なくなった。
 
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DP1s HA-11 FT-80
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DP1s HA-11 PR FT-80
 
FT-80は通常のコンバージョンレンズと異なり、ピント調整リングがあり、目測で距離目盛かゾーンフォーカスマーク(2m、2.7m、5m、∞)に合わせ、カメラのオートフォーカス機構を補完する仕様になっている。DP1sに取り付けた場合、概ね∞で合焦するが、近距離撮影の場合は2mの位置に合わせる必要がある。なお下の画像のように、∞で僅かな樽型、2mで僅かな糸巻き型の歪曲収差がみられるが補正を要するほどではない。
FT-80は2.2倍であるため、35㎜版換算で焦点距離28㎜相当のレンズに取り付けると、焦点距離は約62㎜となる。ケラレのない視野で3:2比のままトリミングした場合、66%程度になり、焦点距離は90㎜相当になる。dp3 Quattro + FT-1201と同等の画角になる。
 
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距離目盛∞
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距離目盛2m
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FT-80は取り付け座にヒンジが付いているため、使用しないときは、上部固定フックを外し下方へ倒して通常撮影を行う仕様になっている。レンズ後玉が露出するため、Kenko フィルターキャップ 52mm C-PL(W)用を加工し、取り付け座突起嵌合部を切り取って保護キャップとした。
また倒立像でのフレーミングは難しく、これを補うため、コンパクトフラッシュサイズのSDカードアダプター収納ケース蓋を利用し、フレームガイドを作成し、レベラーに両面テープで取り付けた。
 
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これまでの試行の結果から、実際の撮影時の手間も考えて、コンバージョンレンズの組み合わせを決めた。ブログではアップロード出来る画像容量に制限があったため、長辺を1280ピクセルにサイズ変更して掲載していたが、まとめとしてサイズ変更していない画像を「SIGMA DP1s 疑似dp#化」に掲載する。AUTO-7用レンズの画像はGIMPによる歪曲収差の補正を行い、TELE/AUTO-7とFT-80はケラレを取り除く範囲でトリミングしている。

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