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2015年1月

2015年1月17日 (土)

篠栗四国八十八ヶ所巡礼

平成二十六年三月の終わりから五月の初めにかけて、夫婦で篠栗四国八十八ヶ所を巡礼した。当初は三泊四日で篠栗に宿泊する行程を計画していたが、天候の回復を待って開始日を遅らせたり、当初の想定より移動や参拝に時間を要することも分かって、日帰りを繰り返す日程に変更した。
歩き遍路の標準的な参拝コースは、三泊四日で総歩行距離50km、一日毎に篠栗駅、筑前山手駅、城戸南蔵院駅が起点、終点となっており、日帰りでも全行程歩き通せるようになっている。しかし歩き始めてみると、私たち夫婦の歩行能力では、一日の行程を一日で終えることは無理なことが分かった。歩く速度が遅いこともあるが、札所では、納札や、ロウソク、線香、お賽銭のお供え、読経をして、お納経を頂く時間もかかる。途中、何度か計画を見直さざるを得ない状況になり、行程を区切っても歩き遍路の順路は繋がるように、遍路道を辿っていき、結願まで足かけ6日間の巡礼になった。
巡礼を行っている期間は、リストバンド型活動量計(NIKE+ FuelBand SE)を着けて、巡礼日毎の活動量(NikeFuel)と推定歩数も測った。

巡礼ルートと記録、写真、関連情報

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篠栗は森林セラピー基地にも認定されており、癒しの効果が検証されているコースがあり、巡礼ルートと重なりもある。桜や野辺の花が開花し、新緑や筍が芽吹く中、森林、竹林、田圃、滝場、岩場を縫うように遍路道を辿っていくと、次第に心身が活性化され、整ってくるのを感じた。
霊場巡礼は宗教的な行為とされているが、実際に行ってみるとそれに留まらず、多面性のあるアクティビティであると思う。ウォーキングとして捉えても、街や集落の平坦な道もあれば、山道や岩場もあり、竹林では笹の葉が堆積した柔らかな道もあって、変化がある。鳥のさえずりや川のせせらぎ、滝の落ちる音、竹林では静寂の中で、竹が軋み、お互いに触れ合う音などが、聴覚に働きかけてくる。森林の香りや札所での線香が嗅覚に刺激を与え、満開の桜や道傍に群生するシャガなどの小さな花々に目を奪われる。
全身を動かし続け、都会では感じることのない自然を五感で感じながら、札所に辿り着く。参拝の方法に則って、一礼し、納札を納め、ロウソク、線香、お賽銭を供え、読経を行い、お納経を頂き(納経帳に朱印、黒印を押す。寺院では筆書きのところもある)、礼拝し、札所を後にする。読経は歌を歌うことに似ていて発声する気持ちよさがあり、お納経はスタンプのようなもので達成感を感じることができる。遍路道は最低限の道標しかなく、札所は探訪するものであり、スタンプラリーと言えなくもない。
娯楽の少なかった昔は、遍路は苦しい修行というより、日常から離れた楽しいエンターテインメントであったのかもしれない。しかも身体も精神も健康になり、本来の目的であるスピリットも深められるのであるから、この上ないアクティビティであったと思う。

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