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2017年5月28日 (日)

SIGMA SD14 / MACRO 50mm F2.8 EX DG

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2009年10月からSIGMA DP1sを使い始め、2015年4月よりいろいろなコンバージョンレンズを取り付けて、広角から中望遠までの画角で撮影することを試行してきた。SIGMA DP1sにはもともと専用のコンバージョンレンズはなく、他のデジタルカメラや往年のフィルムカメラのために作られた製品を流用するため、様々な収差やケラレが生じ、トリミングで除外しながら、完成させてきた。
2015年9月よりinstagramを始め、同じ頃よりフォトコンテストに出品するようになり、自己表現やコミュニケーションの手段として写真にかかわるようになってきた。求められる写真の品質を得るために、2016年4月にSIGMA DP2を入手して、DP1sとの二台持ちで撮影してきた。
ちなみに、蛇腹の液晶フードや「望遠天狗」FT-80を取り付けたDP、ブラケットで連結された二台のDPは、カメラに興味がある人もなさそうな人も、目に留まるらしく、「それは何というカメラか」とよく声をかけられた。
今回、4月にSIGMA SD14を中古で購入し、父親から譲り受けて一時使っていたNikon F(その後、姪に譲渡)以来、久しぶりに一眼レフを使い始めた。デジタルでは初めてである。理由は、技術向上のために5月から通い始めた写真教室の受講条件が、一眼レフもしくはミラーレス一眼所持となっていたからである。SIGMA DP1s、DP2を使い続けたかったので、一眼カメラを超広角、望遠、マクロ専用機と位置づけ、同じFoveon X3 Fx17-78-F13 Image Sensorを使用したSIGMA SD14とし、まずはDP3 Merrillの中望遠マクロレンズに近い、SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DGを併せてオークションで落札した。いわゆる三台持ちである。SD15ではなくSD14にしたのは、シグマ社インタビューで述べられている独特の発色に興味を惹かれたからである。
 
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SD14 / MACRO 50mm F2.8 EX DG
 
MACRO 50mm F2.8 EX DGの標準フード(LH550-02)が落札品には付いていなかったので、別途、購入したが、フルサイズセンサーでの画角を想定しているためか、あるいは近接撮影時のワーキングディスタンスを考慮したためか、SD14に装着した際の、35mm判相当で焦点距離85mmの画角からみると、遮光範囲が不足しているように感じられた。DP1s、DP2の資産を活かすため、八仙堂 ステップダウンリング 55→46mmと、望遠レンズ用フード ねじ込み式 φ46mm 黒色を購入した。SIGMA カメラ用UVフィルター DG UV 46mmを介すると、撮像素子からフード先端までが18.8cmになり、最短撮影距離と同じになった。
以下、SD14とMACRO 50mm F2.8 EX DGによる作例を示す。
 
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定点撮影
 
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DP1s、DP2、SD14の三台を比較すると、DP2がニュートラルで、DP1sがやや緑色、SD14がやや黄色が強く出る傾向がある。SD14は暖かみのある発色で、シグマ社のインタビューにあるように、コダクロームを好きな人が好みそうな画である。

2017年4月19日 (水)

SIGMA DP2 テレコンバージョン(その2)

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SIGMA DP1sとDP2をそれぞれ単体で、あるいはNikon ブラケット SK-7に固定して二台持ちで撮影をしてきたが、幅が230mmとかさばることと、左側に付けたカメラのシャッターボタンが押しづらいこともあり、新たにエツミ縦位置L型ブラケット ミニ E6276を購入して、固定方法を変更した。二台が縦位置と横位置になるが、持ち替えは容易で、保持やシャッターボタンの操作も通常に行える。幅も195mm、重量750gになり、持ち運びもしやすくなった。
またSIGMA テレコンバージョンレンズFT-80の台座が破損してからは、FT-80を左手で支えつつ撮影していたが、不安定であり落下の危険もあるため、八仙堂 ステップダウンリング 40.5→39mmの内径をヤスリで削り、FT-80に叩き込んだ。リアレンズキャップとして使用していた八仙堂 カブセ式 レンズキャップ 外径38~39mm用 黒色は、フード先端のキャップとして適合したので、フロント側に用途を変えた。リアレンズキャップは、樹脂製レンズフロントキャップ Φ43mmが適合した。ステップダウンリング 40.5→39mmと46→40.5mm、保護リング Φ46mm 2個を挿入してFT-80をフードアダプターに取り付けた状態が、周辺減光やケラレの少ない位置となるが、周辺にはかなりの範囲、像面湾曲収差がみられる。
 
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DP2(左)/DP1s(右)/ブラケットE6276、FT-80
 
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DP2/FT-80(90mm相当)、以下同
 
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2017年4月 9日 (日)

Vest Pocket Kodak(その3)

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Vest Pocket Kodakで、本来、使用する127フィルムは供給が限られているが、かわうそ商店から白黒フィルム(RERAPAN100)とカラーリバーサルフィルム(RERACHROME100)が発売されており、後者を購入して撮影を行った(2017/4/8時点ではRERACHROME100は品切れ中)。現像とデータ化は、トイラボに依頼した。
仕上がった画像をみると、露出オーバーになっており、ピントも合っていない、露光部の辺縁が不整で一部楔状の未露光部がある、光線かぶりがある、など散々な状態だった。127フィルムは1ロール8枚しか撮影できないが、うち2枚は1/50秒で撮影した際にシャッターが切れていなかった。水平方向の画角は、35mm判換算でほぼ焦点距離40mm相当だった。1枚だけ作例を載せておく。
 
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127フィルムでの撮影画像
 
かわうそ商店の情報ブログによると、RERACHROME100の実効感度がISO100よりも大きいことが示唆されており、露出オーバーはそれに起因する部分もあると思われるが、シャッターが1/50秒で動作していない可能性もある。ピントのずれについては、フードを外し絞りを開けたことによる球面収差や手持ち撮影によるブレも相まって、程度はよく分からない。露光部分の不整形についてはカメラの内部構造の問題であり、光線かぶりについてはロールフィルムの装填や取り出し時の手技の問題か、カメラの内部構造の問題か不明である。いずれにせよあらゆる面で127フィルムで撮影していくのは多くの困難を伴う。
今後は135フィルムでの撮影が殆どだと思うが、常用で手持ち撮影が出来るように、1/50秒のシャッターが安定して動作できるよう、ゼネラルカメラサービスで修理を依頼した。修理後は安定してシャッターが切れるようになり、またシャッターレバーを押すときの抵抗も減ってブレにくくなった。
135フィルムでの撮影では、Gakken Pinhole Cameraのファインダーを流用していたが、ずれをより少なくするため、コンパクトフラッシュカードのケースを加工してVest Pocket Kodakに取り付けた。露出表も1/50秒用に作成し直し、Gakken Pinhole Cameraの裏蓋に貼り付けた。
 
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Vest Pocket Kodak/Gakken Pinhole Camera
 
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Vest Pocket Kodak/Gakken Pinhole Camera 露出表の左側がVest Pocket Kodakのレンズシャッターユニット用、右側がGakken Pinhole Cameraのシャッターユニット用
 
レンズシャッターユニットの修理後に、手持ちで撮影した作例を示す。シャッター速度は1/50秒、絞りはF6.8からF16まで被写体の明るさに応じて変えている。フィルムはフジカラーの記録用カラーフィルム100を使用し、フジカラーCDでデジタル化している。
 
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2017年2月16日 (木)

Vest Pocket Kodak(その2)

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Vest Pocket KodakにGakken Pinhole Cameraの本体を結合して、135フィルムでの撮影を始めてみたが、結合に使った吸盤式レンズオープナーの組み合わせ方や、距離目盛のずれなどで、ケラレやピンボケが発生した。試行錯誤を経て、ようやく前回の記事に書いた形になった。
以下は、いずれもVest Pocket Kodakのフードを外し、絞り開放のF6.8で撮影した作例である。フィルムはフジカラーのSUPERIA X-TRA400と記録用カラーフィルム100を使用し、フジカラーCDでデジタル化している。
 
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1/25秒 NDフィルター 記録用カラーフィルム100
 
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1/25秒 NDフィルター SUPERIA X-TRA400
 
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1/25秒 記録用カラーフィルム100
 
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1/25秒 NDフィルター 記録用カラーフィルム100
 
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4秒 記録用カラーフィルム100
 
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8秒 SUPERIA X-TRA400
 
反射にしろ透過にしろ光の量が十分な対象物や、暗いところでの点光源などは、フレアのようなソフトフォーカス効果が顕著に出るようである。

2017年2月15日 (水)

Vest Pocket Kodak

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Vest Pocket Kodakは、1912年から1926年にかけて製造された127フィルム(ベスト判)を使用するフォールディングタイプのカメラである。単玉レンズのコンパクトカメラを調べていくうちに、その元祖ともいえる存在であること、また「ベス単フード外し」という技法で、ソフトフォーカスの写真を撮ることが日本でのみ流行したことなど、特色のあるカメラであることが分かった。製造から100年を経過しているため、ヤフオクでも出品は少なく、外観もかなり劣化しており、動作保証がされているものは価格も高い。さらにレンズにさまざまなタイプがあり、単玉(1群2枚のアクロマティック・メニスカスレンズ)になるとさらに機種が絞られる。結局、海外まで探索範囲を広げ、UKのebayで落札した。「愛されるベス単」(朝日ソノラマ)という本によると、ベスト・ポケット・オートグラフィック・コダックというタイプで100万から120万台の間に位置する機種のようである。
 
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Vest Pocket Kodak(蛇腹をたたんだ状態:表側)
 
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Vest Pocket Kodak(蛇腹をたたんだ状態:裏側)
 
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Vest Pocket Kodak(蛇腹を引き出した状態)
 
127フィルムは入手経路が限られており、また1ロールあたり8枚しか撮れず、撮影後の現像やデジタル変換が出来るラボも限定される。135フィルム(35mmフィルム)で撮影するために、Gakken Pinhole Cameraの本体をフィルムバックとして利用する方法を考えた。VPKデジタル化作戦というサイトからアイデアを借用し、吸盤式のレンズオープナーを加工して、Gakken Pinhole Cameraの本体からシャッターユニットを取り外した43mm径の開口部とVest Pocket Kodakの赤窓のついた裏蓋を外して現れる29mm径の円形穴を繋いだ。レンズオープナーは、13-21、19-29、24-36、30-45、37-54、44-62の6種類があり、24-36と30-45の前端をカットして重ね、37-54の後端をカットしたもので覆うように加工した。
 
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Gakken Pinhole Camera(本体、シャッターユニット)、加工したレンズオープナー
 
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Gakken Pinhole Camera本体と結合した加工レンズオープナー、赤窓のついた裏蓋を外したVest Pocket Kodak
 
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Gakken Pinhole Camera本体と結合したVest Pocket Kodak
 
一眼レフやミラーレス一眼であれば、撮影時にピントを確認することが出来るが、上記のしくみでは確認出来ない。Gakken Pinhole Cameraの本体でフィルム面となる箇所に、半透明のプラスチック板(お菓子の中箱を切断したもの)を取り付け、被写体との距離を測りながら結像する位置を見つけ、距離目盛を作製した。ピントの調整は、Vest Pocket Kodakの矢来式金具で支えられた蛇腹を伸縮させて行う。Vest Pocket Kodakは、本来、矢来式金具を最大に伸ばした、レンズ前板からフィルム面まで92mmの位置で、固定焦点で使用する。ピントを確認すると、レンズ前板からフィルム面まで90mmの位置が無限遠であった。レンズ前板からフィルム面まで142mmの位置に蛇腹を伸ばすと、レンズ前板の前方150mmの被写体に合焦した。ポイントとなる撮影距離で、レンズ前板の位置に距離目盛を打ったものを下に示す。ダウンロードして使用される場合は、Windows10のペイントで開き、印刷設定で16%に縮小して印刷すると原寸大となる。フィルム面からの位置が90mmのところに∞マーク、142mmのところに0.15の数字があればよい。
 
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フィルム位置にプラスチック板を取り付けたGakken Pinhole Camera本体
 
Focus_scale
距離目盛
 
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ブラケットSK-7にGakken Pinhole Camera本体と結合したVest Pocket Kodakを取り付け、距離目盛を貼り付けた状態
 
Vest Pocket Kodakのボールベアリング・シャッターは、B、T、1/25秒、1/50秒の四速だが、精度はともかく1/50秒はシャッターが切れたり切れなかったり、不安定であったため、専ら1/25秒で使用することにした。
しかしながら元々、当時のISO4程度のフィルムで、晴れは1/25秒、快晴は1/50秒、曇では三脚を使用して1/2~1秒で撮影する仕様になっているため、現代のISO100以上のフィルムでは、露出過多になるシーンが多い。さらに「ベス単フード外し」の技法で撮影しようとするとF6.8~8となり、晴れた屋外での撮影は困難である。そのため可変式NDフィルターで露光調整を行うことにして、下記の露出表を作製した。基本的には三脚での使用を想定している。
 
Vpk_exposure
露出表 2017/3/12修正
 
以下の作例は、無限遠にピントを合わせ、1/25秒のシャッタースピードで、可変式NDフィルターで補正しながら絞り値を変化させ撮影したものである。焦点距離は72.2mmとなっており、ほぼその通りの画角である。絞り値とND補正ナンバー、シャッターの下部に記された、絞りに応じた被写体(距離)と番号を併記している。フィルムはフジカラー SUPERIA X-TRA400を使用し、フジカラーCDでデジタル化している。
 
Fh000001
F32 CLOUDS/MARINE 4
 
Fh000002
F22 ND2 DISTANT VIEW 3
 
Fh000003
F16 ND4 AVERAGE VIEW 2
 
Fh000004
F11 ND8 NEAR VIEW/PORTRAIT 1
 
Fh000005
F8 ND16 絞り開放と1の中間(仕様外、フード外し)
 
Fh000006
F6.8 ND32 絞り開放(仕様外、フード外し)
 
フードを外してF8とF6.8で撮影したものは、球面収差によると言われるソフトフォーカスが生じている。

2017年1月 8日 (日)

Gakken Pinhole Camera(その2)

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富士フィルムのデータシートには、カラーネガの長時間露光時の露光補正(相反則不軌特性)については、64秒までのシャッタースピードまでしか記載されていない。PINHOLE.CZというサイトに、PINHOLEDESIGNERというプログラムが公開されており、多数のフィルムの相反則不軌特性データが提供されている。富士フィルム製のカラーネガフィルムの情報を追加、修正し、露出表を作成し直した。富士フィルム製のモノクロフィルムのデータは上記プログラムにはなかったので、前回記事のままである。
 
Exposure_table_revised
 
概ね適正露光が得られるようになったが、なお不規則に、一見、露出不足のように暗い画像がみられる。ネガをみると露出過多となっており、また最後の2例のように、帯状に均一のカブリが生じている画像も多くみられた。これらのことから、撮影後にスプールに巻き取られたコマに、何らかの光が当たっている可能性が考えられる。
 
Fh000003
近接したコスモスと遠方の巨大な藁ゴジラに同様にピントが合っている
 
Fh000012
時化で波立った海面が、長時間露光により白い静謐な水面に見える
 
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4時間位の露光による月の軌跡。軌跡が途切れているように見えるのは、雲に隠れた時間があったためである
 

2016年12月18日 (日)

可変式NDフィルター(New-View Pro Fader ND)

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可変式NDフィルター New-View Pro Fader ND 46mm ND2-400 を購入し、リングの目盛表示と減光量について検討した。このフィルターは、デジタルカメラの他にフィルムカメラの露出調節用に購入したため、減光量の目安を付けておく必要があった。
 
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New-View Pro Fader ND 46mm ND2-400
 
この可変式NDフィルターは、偏光フィルターと円偏光フィルターを重ねて透過光量を調節する仕組みであり、表示されている11の目盛のうち、最もMin.側の目盛を1として、最もMax.側の目盛を11とすると、指標が目盛11に合った時に2つの偏光フィルターの格子が直交し、最大減光となると思われる。そうであれば、目盛11と90°の位置にあるのが目盛4であり、指標がその位置に来た時に、2つの偏光フィルターの格子が平行となり、最小減光となるはずである。Min.側の目盛1から3までは、目盛4よりも減光量が大きくなるはずであり、Min.の表記と矛盾することになるが、実際、目盛2と目盛6は同等の減光量であった。
検討はSIGMA DP2を使い、可変式NDフィルターを装着しない状態から、フィルターを装着し、目盛4の位置からMax.側に向かってリングを回転させ、1EVステップ毎に目盛表示を確認して行った。検討結果を表にまとめ、さらにそれぞれの設定で撮影した画像を載せている。目盛10.7から11までの間は、少しリングに触れた程度で減光量が変化するほど各ステップが近接しており、目盛表示はおおよそである。
 
Nd2_400_nd_no
 
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装着なし 0EV 1/1250秒(ISO400 F5.6 以下同)
 
Sdim1265_1280x853_2
目盛4 ND2 -1EV 1/640秒
 
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目盛6.5 ND4 -2EV 1/320秒
 
Sdim1267_1280x853
目盛8 ND8 -3EV 1/160秒
 
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目盛9 ND16 -4EV 1/80秒
 
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目盛9.5 ND32 -5EV 1/40秒
 
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目盛10 ND64 -6EV 1/20秒
 
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目盛10.2 ND128 -7EV 1/10秒
 
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目盛10.5 ND256 -8EV 1/5秒
 
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目盛10.7 ND400 -8.7EV 0.3秒
 
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目盛10.8 ND800 -9.7EV 0.6秒
 
Sdim1276_1280x853
目盛10.8+ 1.3秒
 
Sdim1277_1280x853
目盛10.9 2.5秒
 
Sdim1278_1280x853
目盛10.9+ 5秒
 
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目盛11 8秒
 
目盛10.7(ND400)から中心部にX形に減光が強くなり、目盛10.8+からピンク色に変化し、目盛11で最大となる。可変式NDフィルター装着によってわずかにアンバーの色調変化と解像度低下があるが、ND2からND400までほぼ実用的に使えると思われる。

富士フィルム 写ルンです シンプルエース

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写ルンですが30周年を迎え、アニバーサリーモデルも発売されている。今までに使ったことはあったが、旅行先でカメラが故障したときの応急手段としてであり、手持ちのカメラがあるのにあえて使うカメラではなかった。raynox RC-102(Konica PHOTO PiEのOEM)やFUJI 望遠Beneといった、往年のレンズ付きフィルムの技術を応用したカメラを調べていくうちに、現在のレンズ付きフィルムの描写と比較をしてみたくなり、富士フィルム 写ルンです シンプルエースを購入して撮影を行った。フジカラーCDでデジタル化している。
 
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富士フィルム 写ルンです シンプルエース
 
[仕様]
ISO400 135フィルム
f=32mm F=10 プラスチックレンズ1枚
1/140秒
撮影距離範囲 1m~無限遠
 
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分解したもの。シャッター、フィルムカウンター、レンズ、ファインダーは、ユニット化されており、少ない部品点数で複雑な動作を実現している。
 
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定点撮影
 
FUJI 望遠Bene(TELE Bene)(その2)の定点撮影の4枚は、この写ルンです シンプルエースに入っていたフィルムを取り出して装填し撮影したものである。天候や時刻は異なるが、近い焦点距離、絞り値である焦点距離35mm F9.5と比較すると無限遠でのピントは、写ルンです シンプルエースの方が合っており、一段絞ったF13.5と遜色ない。
 
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比較的十分な光量のある良好な撮影条件であったが、バランスのとれたフィルムらしい味わいのある画像になっていると感じる。逆光でのフレア、ゴーストもあまり出ていない。単玉レンズの性能向上と、ラチチュードの広い高感度フィルムとの組み合わせによる、焦点距離、被写体距離、絞り、シャッタースピードの絶妙な設定から生み出されていると思われる。

2016年11月17日 (木)

Gakken Pinhole Camera

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トイカメラや廉価版カメラは、固定焦点で、絞りやシャッタースピードも固定であり、レンズも単玉や2枚玉で、撮影できる条件は限られている。それ故に失敗のない写真を撮ろうとする過程で、写真の原理がよく理解できる。よりカメラの原点に近いピンホールカメラでは、完全なパンフォーカスとなり絞りの機構もないため、写真の成否は、長時間露光に適した被写体とフィルムの選択、シャッタースピードの調節のみとなる。
Gakken Pinhole Cameraは、2003年12月に発売された「大人の科学マガジン Vol.3」の付録であり、35mmフィルムを使用することが出来る。ヤフオク!で付録のカメラのみ出品されていたので落札した。ピンホールからフィルム面までの距離は標準で約64mmであり、ピンホール径は不明である。露光時間の目安は、ISO100で、晴れ2秒、うす曇り10秒、曇り20秒、室内12分となっており、カラーネガフィルムの相反則不軌による補正値と仮定すると、おおよそピンホール径は0.25mm、F=256と思われる。
 
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Gakken Pinhole Camera. 上部にレベラー、左側に目数段数計を取付
 
富士フィルムのデータシートより、カラーネガ、黒白フィルムの長時間露光時の露光補正(相反則不軌特性)を引用する(単位EV)。
 
シャッター速度(秒)         ~2        4        16        64        120~1000
SUPERIA Venus 800
・NATURA 1600                0       +2/3    +1+1/2   +2
SUPERIA PREMIUM 400
・SUPERIA X-TRA 400      0       +1/3    +2/3       +1
 
FUJICOLOR 100              0       +1/3      +1        +1+1/3
 
100 ACROS                     0        0          0          0           +1/2
 
上記をもとに下記露出表を作成した。
Exposure_table
露出は、スマートフォンのAndroidアプリ「LightMeter Free」を使用し、EV値を読み取って上記露出表に当てはめた。しかしながら適正露光にならない時があり、傾向もはっきりしない。以下の作例は、黒白写真はネオパン 100 ACROS、カラー写真は写ルンです シンプルエースに使われてるフィルム(フジカラー SUPERIA X-TRA 400と思われる)である。フジカラーCDでデジタル化している。
 
Fh000001
定点撮影。曇り。画角は焦点距離64mm相当
 
Fh000004
雨。長時間露光により道路上の自動車が消えている
 
Fh000007
雨。建設中の高速道路
 
Fh000013
曇。長時間露光により川面のさざ波が消えている
 
Fh000015
夜間。露光時間40分。ヘッドライト、テールライト、踏切警報灯
 
Fh000029
晴れ。午後の日差しを受けた渦巻き状の塀
 
Fh000026
晴れ。積み上げられたコンテナ
 
Fh000025
晴れ。ガントリークレーン
 
おまけ
ピンホールを外した鏡筒の先端に、ビクセン アイルーペE-22(倍率5倍)のレンズを取り付け撮影した。40~50㎝の距離に合焦している。シャッタースピードは1/250秒。
 
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2016年11月 9日 (水)

FUJI 望遠Bene(TELE Bene)(その2)

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FUJI 望遠Beneは、焦点距離35mm/F9.5と焦点距離55mm/F9.5のメニスカスレンズをパンフォーカスで使う設定となっているが、前回の記事で書いたように、フィルム感度ISO100/200の設定(実際は絞りF9.5)では無限遠にピントが合っていないように見える。フィルム感度ISO400の設定(実際は絞りF13.5)との比較撮影を行った。写真の中央に見えるビルまでの距離は約550mである。焦点距離の2000倍を無限遠とみなすと記載しているサイトもあるので、十分な距離である。フィルムは写ルンです シンプルエースに使われているもの(おそらくフジカラー SUPERIA X-TRA400)を使用した。フジカラーCDでデジタル化している。
 
Fh000037
焦点距離35mm F9.5
 
Fh000036
焦点距離35mm F13.5
 
Fh000035
焦点距離55mm F9.5
 
Fh000034
焦点距離55mm F13.5
 
F9.5ではやや露出過多になっているが、どちらの焦点距離においても、ビルや手前の戸建住宅にピントが合っておらず、F13.5に絞ることでピントが合っているように見える。やはりこのカメラは、高感度フィルムを使い、F13.5で撮影した方が良いと思われる。
同じ被写体を同時刻に撮影したため、焦点距離35mm/F9.5と焦点距離55mm/F9.5のレンズによって色味が異なることが分かった。レンズそのものによる違いか、ミラーが介在することによる違いかは分からない。
トップ及び以下の作例は、フジカラー NATURA 1600を使い、フィルム感度ISO400の設定(絞りF13.5)で撮影した。
 
Fh000022
 
Fh000026
 
Fh000035_1

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